弁護士になることに疑いがなかった
はっきりとは覚えていませんが、遅くとも高校生のときには弁護士になろうと思っていました。中学生のころ見たTVドラマで私の好きな女優が弁護士の娘役だったということも少なからずありますが、それ以上に、専門的な知識や技術を用いて、代弁者として、誰かの役に立てるということが、一生をかけてやり遂げる価値のある仕事だと、単純に憧れたのが弁護士になろうとした理由です。
私は、子供のころから口達者と言われ、私自身、人に自分の主張を伝えることは得意だと自負していました。しかし、必ずしも、全ての人が自分の思いを上手に伝えきれる訳ではなく、ときには内容ではなく声の大きさで物事が決まる場面もあります。そのような場面を何度か目の当たりにし、うまく思いが伝えられない人の悔しい思いに気づき、そういう人の力になりたいという気持ちがありました。そういう気持ちも、弁護士を志した理由の一つかもしれません。物心ついてから、弁護士として生きていくことを疑いなく信じ、現在に至ります。弁護士になる前もなってからも、天職なのか、苦労したと思ったことはないです。